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データを「見る」から「活かす」へ。 製造現場の“見えないムラ”をAIで最適化
KETTEiに「段取り替え平準化機能」を実装
製造業では、生産性の向上に加え、熟練技術者の技能伝承や作業の標準化が重要な課題となっています。東邦インターナショナルでは、工場向け設備モニタリングシステム「KETTEi」に蓄積された稼働データを活用し、現場改善を支援する新機能「段取り替え平準化機能」を実装しました。
KETTEiでは、設備の稼働率や停止時間などを可視化できますが、収集したデータを具体的な改善活動へつなげることが次の課題となっていました。特に、材料替えや品種切り替えに伴う「段取り替え」は、同じ設備・同じ作業であっても、担当者や班、時間帯によって作業時間にばらつきが生じやすい工程です。
これまでは、設備の違いによるものなのか、作業者の手順や経験によるものなのかを判断することが難しく、責任者がシフト表と稼働データを手作業で照合する必要もありました。また、熟練者が持つ効率的な作業方法が十分に共有されず、技能伝承が個人の経験に依存するケースもあります。
そこで開発したのが「段取り替え平準化機能」です。本機能では、KETTEiに蓄積された稼働ログと、現場で使用しているシフト記録CSVを組み合わせ、生成AIや分析アルゴリズムによって段取り替え作業の時間や傾向を分析します。
導入にあたって新たなセンサーの追加や大規模な設備工事は必要ありません。KETTEiの稼働データとシフト記録を利用するため、既存の環境を活かして分析を開始できます。
さらに、複数設備を横断して比較することで、設備固有の違いによる「機体差」と、作業手順などによる「人差」を切り分け、設備ごとの傾向や作業方法による違いを把握できます。少ないデータによって極端な評価にならないよう補正したスコア設計も取り入れています。
分析結果はAIレポートとしてまとめられ、個人の評価や査定を目的とするのではなく、組織全体で作業方法を見直し、優れたノウハウを共有するための情報として活用できます。これにより、現場の心理的な負担にも配慮しながら、段取り替え時間の標準化や技能共有を進めることが期待できます。
今後の展開と柔軟なカスタマイズ対応
本機能はKETTEiの契約ユーザー様向けに提供され、今後はシフト管理フォーマットや分析方法など、各製造現場のニーズに合わせたカスタマイズにも対応していく予定です。
KETTEiは、単に設備データを「見える化」するだけでなく、蓄積したデータをAIで分析し、現場の「気づき」から具体的な改善につなげるIoTプラットフォームへと進化しています。今後もデータとAIを活用した新たな機能を拡充し、工場の生産性向上と技能の共有・標準化を支援してまいります。
※本機能の詳しい説明や「KETTEi」の情報は以下のnote記事にて公開中!
https://note.com/toho_iot/n/n6559583aa836