弊社は1988年の創立以来、国際貿易商社として、世界中のさまざまな国々と取引してまいりましたが、その原点は私の中学生時代にまで遡ります。
戦時中に青春の大半を過ごした私の母は、戦争体験を通じて痛感した「世界を知ることの大切さ」を、幼少期から私に幾度となく話し聞かせてくれました。その想いから、英語を学ぶことを強く勧めてくれたのも母です。戦時中は敵性言語であった英語を私に学ばせようとするほど、私に世界の広さを知ってほしかったのでしょう。その甲斐もあり、沖縄返還の2年前、18歳で初めて渡米することになるのですが、そのときの衝撃は驚愕という言葉以外に見当たらないほど、驚きの連続でした。そして、実際に自分の目で世界を見ることの大切さも実感しました。
その後、社会に出て貿易事業に携わることになるのですが、そこで強く感じたのは日本のものづくりのレベルの高さです。特に世界的にも優れた技術を有する高級鋼の分野で「MADE IN JAPAN」を世界に届けたいという想いから、東邦インターナショナルを創立いたしました。
そうして、世界各国に日本製品を輸出している中で気づいたことがあります。それは、私たちが輸出する日本製品が海外で暮らす人々の豊かな生活を支える礎となる点です。「日本製品が国際貢献につながる」という大きなやり甲斐を感じながら、日々事業に携わっております。現在は、東南アジア諸国を中心に、より多くの国や地域への国際貢献につながるよう、海外ネットワークの充実に取り組んでおります。香港やベトナム、タイ、インドなど、こうした国々の現地にあるパートナー企業と協力関係を結び、着実に事業を拡大している最中です。
一方、国内に目を向けると、経済は厳しい状況にあります。少子化や経済のマイナス成長など、放置できない課題が山積です。そこで弊社では、女性の積極的な活用に力を入れています。実際、幹部クラスにも多くの女性が活躍中です。「子育ても仕事も妥協したくない」という女性スタッフに対して活躍できる場を提供し、一緒に成長していきたいと考えております。
これからも世界は、常に変化し続けていくでしょう。弊社もそうした世界の変化に柔軟に対応しながら、世界を、現場を知ることを怠ることなく、世界中の皆様に喜んでいただける事業を推進してまいる所存です。今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。